巴里レター No.37

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       ☆ 巴里レター No.37 ☆

 
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     ◇ 2001年 夏 北欧の旅 〔11〕 ◇

 7月19日、ヘルシンキに向かうフェリーです。
 ゴロ寝の部屋で朝を迎えました。なかなか爽やかな朝です。

 起きてみたら、赤い寝袋で寝てたのは僕だけでした。
 『あっ、そう。 皆さん、わりと地味ですねえ。・・・
  まあ、操は守ったからいいか。』とか思ったりして。

 昨夜、部屋に戻ったのが遅かったから、分らなかったんだけど、
 同じ部屋に日本人の男の人がいました。
 日本人で、一人旅の男同士だと、普通は話をしますね。
 お互い日本語しゃべりたいから。

 女の人はいろいろですね。話しやすい人もいるし、 
 『近寄らないで。』って雰囲気を、全身で表現してる人もいるし。
 たまには、向こうから話しかけてくる人もいますね。

 カップルの人は、もう自分たちの世界を作っちゃっているから、
 めったに話しかけないんだけど。
 よく女の人二人で旅してるけど、これも意外と話しにくいんだよね。
 カワイイ方はいいんだけど、カワイクない方がヒガンじゃって、
 『アンタ、早くアッチへ行きなさいよ。』って感じなんですよ。

 日本人同士だと気が楽だし、情報交換ができるから、
 便利でいいんですけどね。

 でも、巴里にいるときは、めったに日本人の旅行者には、
 話しかけないですね。
 話しかけるときは、『見るに見かねて』という時かな。
 「それは、そうじゃないんですよ。」って感じですね。

 なぜかというと、やっぱり立場がゼンゼン違うからでしょうか。
 あちら、旅行モード、あるいは遊びモード。
 こちら、生活モード、あるいは仕事モード。

     ∽     ∽     ∽

 同じ部屋にいた日本人の男の人だけど、話をしたら、
 2ヵ月くらいかけて、ヨーロッパを廻るつもりで来たとか。
 仕事やめてきたんだって。
 『そうだよなあ。日本は長旅しようと思ったら、
  仕事やめないといけないもんなぁ。』
 
 名前きいたんだけど、忘れてしまいました。
 無精ヒゲが伸びた、って感じのヒゲ面の人でした。

 日本から、まずイギリスに渡って、あとはヨーロッパを上から廻って
 南に下りて行こうとしているそうです。
 こういうパターンの人、けっこういましたね。
 なるほど、「とりあえず上から」というのも正解かもしれない。
 北欧は物価が高いから、後回しにしたら、
 お金が足りなくなっちゃうかもしれないもんね。
 その点、南の方は物価安いし、凍死するってことないだろうし。

 このヒゲのニイさん、28才だって。
 旅行するには、なかなかイイ年齢ですね。

 僕が自分の歳を言って、
 僕  「日本人には、こんな歳で、バックパッカーやってる人って、
     あまりいないよね。」
 ヒゲ 「ええ、そうですねえ。」  
 僕  「・・・・・・ (素直なヤツだな) 
     でも、ドイツ人とかアメリカ人は、
     歳いっても、バックパッカーやってる人けっこういるよね。」
 ヒゲ 「ええ、いますよねぇ。
     ドイツ人とかアメリカ人、よく見かけますよねぇ。」 

 そうなんですよ、こっちの人って、歳いっても
 バックパッカーやってるんですよ。
 もう白髪頭の夫婦が、揃ってバックパック背負ってるのを見ると、
 『あっ、いいなあ。羨ましいなあ。』とか思うんだけど、
 日本人の女の人で、そういうのを羨ましいって思う人、 
 あまりいないだろうな。 
                         (つづく)

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      ◇  詩のような言葉たち 〔5〕  ◇


          あなたが愛したこの街
          あなたが憎んだこの街
          なにげない夢の曲がり角
          あなたがこの街を去った日も
          いつもと同じ色をしていた空
          いつもと同じように吹いていた風



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    ◇ ルルド Lourdes 〔21〕 ◇

 ☆ 1858年2月23日 (火)  7回目のAPPARITION

 この日は、無神論者であるDozous医師が、
 科学と医学の立場から真相を暴いてやろうと、
 ベルナデットのすぐ横で、APPARITIONに立会いました。

 Dozous医師の記録

  洞窟の前に来ると、ベルナデットはポケットから数珠を出して
  祈り始めました。
  彼女の表情は、誰が見ても判るほど変化しました。
  これは、彼女がAPPARITIONとコンタクトに入った、
  というサインです。

  彼女は、左手で数珠をつま繰り、
  右手には火の点いたロウソクを持っていました。
  このロウソクは、洞窟の方から吹いてくる風で、
  しばしば消えました。
  彼女はその度に、一番近くにいた者に火を点けてもらいました。

  私は、彼女の動きを注意深く観察しました。
  そして、彼女の腕をとって、脈拍を調べてみましたが、
  それは静かで規則正しいものでした。
  呼吸も、通常のものでした。
  興奮状態を示す徴候は、何も認められませんでした。
  
  私が腕を放すと、彼女は洞窟に数歩近づき、
  その表情は、急に悲しげなものに変わりました。
  そして、大粒の涙が二つ、彼女の頬を伝いました。

  この突然の変化は、私を困惑させました。

     ∽     ∽     ∽     

 なるほど、この記録を読むと、
 『どうして僕は、ロウソクを灯して来なかったのだろう。』
 と悔まれます。
                        (つづく)

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 【近ごろのパリ】

 シャンゼリゼで行われている、鉄道関係のエクスポジション、
 予想以上に面白くて、鉄道ファンじゃなくても楽しめます。

 フランス人も外国人も、結構来てますね。
 展示されている車両のひとつひとつに、説明が付いているんだけど、
 それを読むと3倍くらい楽しいかな。(英語でも書かれています。)

 大統領専用車両には、横に立派なエンブレムが付いていて、
 「自由、平等、博愛」っていう文字が入っています。
 最後に使ったのはドゴール大統領で、長身の彼のために、
 ベッドを20cm長くしたとか。
 ちょっとした執務室とか、応接室も付いています。
 グレヴァン人形館から、ドゴールの蝋人形を借りて来て、
 雰囲気盛り上げてたりして。

 他にナポレオン3世のための車両とか、
 TGVが登場するまで、世界最速記録を持っていたものとか。
 SLも3台あったけど、日本のD51とかC62とか、
 あんな進化したものじゃないですね。
 もっと原始的な縄文土器みたいなSLでした。

 また写真撮って、フォトアルバムに追加するつもりです。
 『そろそろデジカメが欲しいなあ。』と、思っている今日この頃です。

         2003年5月27日    Michio

 追伸 

 「SARSの感染源は、野生動物のハクビシンやタヌキの可能性」
 という記事を読んだけど、日本の狸さんは大丈夫なのかな。
 タヌキ鍋食べる人、あまりいないと思うけど。ちょっと心配。 

      ∽     ∽     ∽

 バニラ味のコカ・コーラが発売されたみたいです。
 最初CM見たときは、『ウッソー。』って思ったんだけど、
 メトロの駅にも大きなポスターが貼ってありました。
 ウチの近所のスーパーには、まだ来てないみたいです。
 売り切れたかな。

  HP本館   http://www.geocities.jp/paris1830/
  HP別館   http://members.goo.ne.jp/home/michion2
          
  フォトアルバム  http://photos.yahoo.co.jp/michion2
           

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                      じゃあ またね

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