巴里レター No.53

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       ☆ 巴里レター No.53 ☆

 
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     ◇ 2001年 夏 ベルリン 〔2〕 ◇

 7月27日、ベルリンの二日めです。
 まずカイザー・ヴィルヘルム記念教会。
 第二次大戦で壊されたままの姿で残されています。
 前にも書いたけど、ドイツ人はこれを見ると
 自分たちが加害者だった、ということを思い出すんじゃないかな。

 そのすぐ横に近代的な塔があって、なかに入ってみると、
 暗いブルーのガラスがたくさん使ってありました。
 教会の一部ですね。
 『でも、フランス人だったら、もっと上手く作るんじゃないかな。』
 って感じ。

 街の真ん中に、ティアガルデンという大きな公園があるんだけど、
 公園というより森ですね。
 『なんでこんな森が、こんなところにあるんだ。』って思うくらいデカイ。
 東側から、戦車が攻めてきた時のためだったのかな。(ワカラナイ)
 山賊が出て来そうで、入らなかった。(気が弱いから)

     ∽     ∽     ∽

 大聖堂とか国立美術館とか、なぜか旧東側にあるんだよね。

 ミュージアム・パスを買いました。
 巴里にもあるけど、いろんな美術館に入れるというカードです。
 でも行ってみたら、大きな美術館が二つ、
 修理中で入れませんでした。
 思わず『エエッ?』

 ペルガモン・ミュージアムの窓口のおネエさんの表情が
 ちょっと暗くて、
 『きっと、共産主義の社会で、生まれ育ったんだろうな。』
 とか思ったりして。

 でも、さすがヨーロッパの大国、いいモノがたくさんありましたね。
 ギリシャ・ローマ時代のコレクションも良かったし、
 建物のなかに、紀元前2世紀の「ゼウスの大祭壇」や
 紀元前6世紀の古代バビロニアの「イシュタール門」を、
 そのまま再現してるというのがスゴイ。(ルーヴルも真っ青。)

 それから、文化フォーラム・絵画ギャラリーがメチャクチャ良かった。
 (これは旧西側地区)
 ナ、ナント、・・・ラファエロの「聖母」が5枚並んでた。
 (いまでも信じられない。記憶違いじゃないかって思う。)

 『・・・でも、ラファエロの聖母にも、当りハズレがあるんだなぁ。』
 って思ってしまいました。(2枚は当りじゃなかった)

 フェルメールもあった! 「黄色い服の女性」(?)
 正確なタイトルは分からないけど。
 フェルメールの絵の前に立つと、いつもいつも、しばらくウットリ状態。
 (ヨダレが出そう)

 ボッチチェリの「聖母」もあった!
 こんな絵があったのか状態。
 ボッチチェリの代表作のひとつと言われても、全然オカシクない。
 まいったぜ状態。

 ついでに、ホルバインの絵もあった。
 日本にいた頃、ホルバインていう名前の絵具メーカーがあったけど、
 ホルバインの絵というのは、初めて見ましたね。
 デューラーより、26年ほど後に生まれた人です。
 だから絵も、その時代のスタイルです。
 
     ∽     ∽     ∽

 旧東側に、「ベルリンの壁」が残されているというので、
 見に行きました。
 途中の乗り換え駅に、スッゴイ古い電車が停まってました。
 博物館に入っていてもオカシクないような、
 やたら木を沢山使ってある車両です。
 
 『ひえ〜。』とか思っていたら、
 西の方から最新式の電車が入って来ました。
 『う〜ん。 きっと、この古いのが東側を走っていた電車で、
  この最新式のは、西側の電車なんだな。』
 と、勝手に決めつけてしまいました。

 「ベルリンの壁」は、保存のために移されたとかで、(まだあるかな)
 川の近くに続いていました。
 でも、意外と低くて、薄かったですね。

 なんか、刑務所の壁みたいなイメージがあるけど、ゼンゼン。
 高さは3mちょっとかな。厚さもブロック程度じゃないかな。
 ちょっと拍子抜けです。(ちゃんと落書きはしてあったけど。)

 でも、壁は二重になってたみたいだし、
 乗り越えようとして殺された人も、結構いたみたいだし。
 ・・・ なんともいえない。
 
     ∽     ∽     ∽

 「ベルリンの壁」を見て、帰りの駅に向かう途中、
 喉が渇いたので、小さなお店でジュースを買って飲んだら、
 『れれれ?』。味が違うんだよね。(缶は、ごく普通なんだけど)
 なんか、粉末のジュースを水で溶かしたような味なんだよね。

 そこで、Sさんの言ってたコトを思い出してしまいました。
 彼がベルリンに来たのは、まだ壁が壊される前だったんだけど、
 東側でビスケットを買って食べたら、
 ナンダカとてもマズかったんだって。見た目は一緒なのに。
 
 「西ベルリンで買って食べたビスケットは、
  普通の美味しいビスケットだったのに、ヘンですよ。」
 って言ってました。
 『そーか。そーなんだ。』と、一人で納得してしまいました。
 (今は、そんなことないと思うけど、・・・でもワカラナイ)

                          (つづく)
 
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      ◇  詩のような言葉たち 〔21〕 ◇  


          寂しさの果てる国など無きものと
          思いながらも
          また旅に出る




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 HPを見てくれた人は、気がついたと思うけど、
 最近、古い絵葉書にハマリかけています。

 年代の判らないものもあるけど、
 1910年代から1920年代がメインかな。
 僕の趣味で(?)、女性とか少女の絵葉書ばっかりなんだけど。
 
 茶系のモノクロームの写真に、人工的に着色していた頃のものです。
 今の時代の写真には無いような「柔らかさ」があるんだよね。
 全体の雰囲気もそうだけど、とくに女性の表情が違いますね。
 その時代の人達が求めていたものとか、
 価値観のようなものが、なんとなく解るような気がします。

 日本の写真界(?)には、こういう時代は無かったんじゃないかな。

 もちろん、絵葉書でモデルになってる女性は、
 選ばれた人達であって、微笑みも作られたものかもしれないけど、
 でも、現代の大人の女性で、こんな風に微笑むことができる人って、
 どれだけいるかなぁ、って思っちゃいますね。

 子供には、いますよ。 フランス人の子供って、
 お人形さんみたいに可愛い子が結構いるから。
 (なんとなくアブナイおじさん風?)
 でも、とくに巴里の子供たちって、高校生くらいの歳になると、
 急に生意気になって、どうしようもないって感じですね。
 あとは、どんどんヒドクなる一方で、
 オバタリンみたいになっちゃうんだよね。(内面的に)

 おばあさんには、優しい人がワリといるんですけどね。
 古き良き時代の名残りでしょうか。

        2003年10月15日     Michio


    ∽     ∽     ∽

 フォトアルバムに、ベルリンの壁と大聖堂の写真をUPしました。

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 フォトアルバム  http://photos.yahoo.co.jp/michion2

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