巴里レター No.11

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          ☆  巴里レター No.11  ☆

  読者からのメールを読んで、気がついたことがあります

  ひょっとして、巴里レターの読者って、
 パリとかフランスに興味があるんじゃないかな。
 (いまごろナニを言っているんだ)

  それなのに僕は、自分勝手なことばかりゴチャゴチャ書いて、
 ゴメンナサイ。
 (と言いながら、じつはゼンゼン反省していない)

 ということで、パリとかフランスに興味がある人に、
 お勧めのサイトがあります。

 フランスに住んでいる日本人(約2万人)のために、
 月に2回、「オヴニー」というミニコミ紙が発行されています。
 その記事を、インターネットでも読むことができます。  

    www.ilyfunet.com

 それから、メールをくれる人は、20年前の日本人にも解るような
 日本語を使っていただけると、嬉しいです。

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          ◇ 2001年 夏 北欧の旅 〔4〕 ◇

 インターレイル・パスは、結局次の日、今度は東駅に行って、
 ようやく手に入れました。やっぱり土、日でも買えるところが
 あるのです。(それが普通だと思うけど)

 ちなみに東駅というのは、オリエント急行が着く駅です。
 見たことはあるけど、乗ったことはないよーっていう列車です。

 御乗りになった方の話では、内装はなかなか豪華ではあるけれど、
 やはり古いからでしょうか、乗り心地はいまひとつでありましたと、
 のたまわっておられました。

      ∽   ∽   ∽   ∽   ∽   ∽

 係員のオバサンは、ちゃんと僕の滞在許可証をチェックしていました。
 そしてパスの使い方を説明してくれて、
 「滞在許可証も、ちゃんと持って行かないとダメですよ。
  インターレイル・パスといっしょに車掌さんに提示するんですよ。」
 って教えてくれました。

 「ウィ、ウィ、メルシー、マダム。」って、笑顔で答えながら、
 『えーっ、滞在許可証持って歩くの。メンドーだなあ。』って、
 思っちゃいました。

  滞在許可証って、命の次くらいに大事だから。
 日本のパスポートは、その次かな。

 僕らみたいに長く住んでる人は、だいたい10年モノの労働許可証
 持っているんですよ。フランス全国、どんな職業に就いてもいい、
 っていうオールマイティみたいなカードです。
 これを取るのに、どれだけ苦労したことか。
 聞くも涙、語るも涙の物語なんだけど。
 女の人は別ですよ。
 女の人は、フランス人と結婚すれば取れますから。  

 えーと、なんの話だったかな。 まあ、いいや。

 この滞在許可証、パスポートといっしょで、3回失くすと、
 もう発行してくれないっていう話です。
 だから昔は、銀行の貸金庫に入れてたっていう人もいました

 3回失くしたっていう人の話も聞きました。
 その人、3回目に失くしたときは、
 自分が住んでるアパートの建物から出て来て、
 その前に駐まっていた車の上に、ちょっとバックを置いていたら、
 車がそのまま走って行っちゃったという、マヌケな人です。

 それから、昔の話ですが、
 板前さんで、日本レストランで働くことになって、
 何十万円も出して、労働許可証取ってもらって、
 そのカードの更新の時期が来たから、警察に持って行ったら、
 「おまえ、これはニセモノだぞ。」って言われたという、
 カワイソウな人もいたみたいです。

      ∽   ∽   ∽   ∽   ∽   ∽

 (突然、話はもとに戻りますが)
 僕、旅行するときって、バックパックなんですよ。
 数年前、(メンドーなので、いつも数年前ですが)、
 ギリシャに行ったときに、初めてバックパック使ったんだけど、
 (スイスに行ったときのほうが先だったかな)
 すごい楽だったので、それ以来ずっと、そのスタイルです。

  それまでは、ちょっと大きめのボストンバックだったんだけど、
 (スーツケースは持っていないんですよ。)
 重い荷物を手に持ったり、肩に掛けたりっていうのは、
 けっこう疲れるんですね。
 やっぱり荷物は、背中にしょっちゃうのが楽だぜーっていうことを、
 発見しました。

  僕より3歳年上の男性が、それについて一言、
 「あんたナニ、その歳でバックパックしょって行くわけ?
  あんた変わってるね。」 だって。

 僕より10歳年上の男性、
 (この人は、僕といっしょで、絵とサッカーが好きなので、
  よく話が合うんだよね。)
 「えっ、なに、バックパックで北欧に行くの。いいねえ。
  レイル・パスで、列車を乗り継いで廻るって。うん。いいねえ。
  そういうのが、本当に旅らしくていいんだよねえ。
  うん。僕もやったよ。・・・20年前だけど。」

  あっ、やっぱりこの人は解ってくれるんだなあ、って思ったんだけど、
 最後の20年前っていうのを聞いて、ガクッときてしまいました。
 『そりゃ、まあ、あんたは20年前だろうけど、
  僕はまだ現役だからね。』って、思っちゃいました。

 それから、Sさんていう、やっぱりこっちに20年くらい住んでる
 日本人の友だちがいるんだけど、この人は僕よりもっと旅が好きで、
 いろんなところに行っているんだよね。

 だから、どっかに行くときは、必ずSさんに話を聞いて、
 情報を仕入れて、出かけていくんだけど、北欧に行くときは、
 セーターとヤッケと寝袋が必要ですよ、って教えてくれました。
 スイスに行ったときも、やっぱりこの3つは必要ですよ、って
 言われて持って行ったなあ。ホントに使ったけど。

 えーと、ようやく次回から、旅が始まりそうですね。
 こんな感じで、話が脱線したり、跳んだりすると思いますが。
 でも、巴里レターNo.12には載らないと思います。
 まあ、そう急ぐ旅でもないし、ねえ。

                        ( つづく )  

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        ◎○  サンチャゴ・デ・コンポステラ  ○◎

   数年前、
 リスボンで海洋博があった年ですが、車でポルトガルを旅しました。
 そして、北の国境を越えて、
 スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラまで、足を延ばしました

 中世のキリスト教世界の、三大聖地のひとつです。
 (ほかの二つは、エルサレムとローマです。)
 ガイドブックを読んで、得た知識によると、十二使徒の一人、
 聖ヤコヴ(サンチャゴ、仏名サン・ジャック)の遺体が、
 イスラエルの地から、舟に載せられ、その舟が辿り着いたのが、
 この地の近くで、そして9世紀になって、その墓が発見されたという、
 とても信じられないような話です。
 聖ヤコヴの墓が発見されたという話が、ヨーロッパじゅうに広まって、
 巡礼の地となったそうです。

   ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・

  畑や丘が続く田舎道を、車で走って行きました。
 芒の穂が、傾きかけた午後の日差しに、輝いていました。
 そして、突然のように、この歴史的な町が出現したのです。  

  町は、いまでも栄えているようでした。
 世界じゅうから、いまは巡礼者というより、観光客が来るのでしょう。
 町の人たちは、皆、幸せそうな顔をしています。  

 聖地だけあって、とても大きなカテドラルがあります。
 でもヨーロッパには、大きなカテドラルは、いくらでもあるので、
 そのことには、あまり驚きませんでした。
 金ピカの本尊は、修理中ということで、見ることができませんでした。
 (これは、べつに残念だとは思いませんでした。)

 驚いたのは、聖堂のなかの、石でできたサンチャゴ像の柱に、
 皆が手を当ててゆくので、五つの指が当たるところが磨り減って、
 へこんでいるのです。巡礼の人も観光の人も、ここに手を当てて、
 巡礼の旅の無事を神に感謝したり、祈りを捧げたり、
 願いごとをしたりするのです。

  それよりもっと驚いたのは、椅子にしばらく座っていると、
 どこから来るのか、エネルギーのようなものを感じるのです。
 上の方から降ってくるのか、あるいは、
 地から湧いているんじゃないかな、って思います。
 このエネルギーを、掌に、とくに右手の掌に強く感じるのです。  

 不思議に思って、席をかわってみたのですが、
 やはり同じように感じます。
 ただ、祭壇の後ろのマリアの礼拝堂のほうでは、感じませんでした。

 こんなことは初めてだったので、
 最初は、気のせいだろうと思ったのですが、
 次の日行ったときも、また、スペインの北の方を少し廻って、
 帰りに寄ったときにも、やはり同じように感じたのです。

 他のところで、大きな教会を見かけるたびに、入ってみましたが、
 そのようなところでは、なにも感じませんでした。

 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・  

   僕は、サンチャゴ・デ・コンポステラに行くまでは、聖地というのは、
 きっと誰かが勝手につくったんだろう、と思っていました。
 でも、考えを改めました。
 「そうか、聖地というのは、こういうところなんだ。」と思ったのです。
 そして、「ここを発見した人は、偉いなあ。」と思いました

  ひょっとしたら、なにか磁場のようなものがあって、
 科学的に測定できるのかもしれません。

  こんなわけのわからないエネルギーを感じるというような話は、
 聞いたことがありませんし、また、サンチャゴ・デ・コンポステラに
 行った人に訊いても、そのような経験はしなかったそうです。

  けれど、僕にとっては、本当のことなのです。

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 【 近ごろのパリ 】

 やっぱりパリ祭のことかな、
 パリ祭にまつわる話もあるんだけど、今回はカンタンにして、
 またいつかということで。 (来年かな)

 ご存じのように、1789年の7月14日にフランス革命が始まった、
 という革命記念日ですから、軍隊のパレードがメインです。
 ほかに、大統領のお話とか、夜の花火とか、前夜祭のダンス
 というのもあるけれど。

  こちらでは、パリ祭とも言わないし、革命記念日とも言わないんですよ。
 じゃあ、なんて言うかというと、ただ単に「7月14日」って言うのです。
 それですべてが解る。日本の、「1月1日」っていう言葉に、
 元日であるとか、お正月であるとか、おモチとか、お年玉とか、
 そのまえの紅白歌合戦とかレコード大賞とか、年越しそばとか、
 二年参りとか、そーゆーイメージがギュって詰まっているように、
 「7月14日」って言っただけで、フランス人には、いろんなコトが
 全部解っちゃうんですね。

 知らない人は、なんか一日じゅうお祭りやってるんじゃないかって
 思うかもしれないけれど、そんなことはないのです。
 午後、シャンゼリゼに行っても、祭りが終ったあと、とか、
 なにかが過ぎ去ったあと、っていう感じです。

  凱旋門からシャンゼリゼを行進してくる軍隊を、
 大統領がコンコルド広場で迎えるんだけど、いろいろな部隊があって、
 おもしろいですね。
 騎馬隊とか、外人部隊とか、山岳隊とか、消防隊とか、
 装甲車とか、戦車とか、ミサイル(?)とか。
 戦闘機やヘリコプターも、編隊を組んでシャンゼリゼの上を
 飛んでゆきます。今年は、全部で92機飛ぶそうです。
 (ミサイルは、昔は出てたけど、今年はどうかな。これは飛びませんよ。)

 女性の兵士もけっこう混じっています。
 華を添えるというよりも、実際に、軍隊にたくさん入ってるみたいです。
 こっちの女のひとは、強いからねえ。  

 パリのドゴール空港にも、自動小銃を持った女性兵士が、
 何人もいるみたいです。(テロ対策だと思うけど)

      ∽   ∽   ∽   ∽   ∽   ∽

 皆さん、もう知ってると思うけど、シラク大統領がパレードのとき、
 極右の青年に狙撃されそうになりましたねえ。

  僕は、大統領のお話の後のニュースで知ったんだけど。
 シラクさん、毎年恒例のお話のときは、ぜんぜん変わった様子は
 ありませんでした。そのときはまだ、自分が狙われたのを、
 知らなかったのかな。

 大統領は、コンコルド広場で、行進してくる軍隊を迎えるんだけど、
 そのまえに、迷彩を施したジープに乗って、シャンゼリゼを下るんですね。
 イギリスの女王みたいに、馬車じゃないんですよ。
 革命記念日ですからね。

 そのとき、凱旋門の近くで、事件があったみたいです。
 犯人は、極右、ネオナチ、フーリガン、ということで、
 警察のブラックリストに載っていた人みたいです。

 やっぱり、極右ってコワイよね。
 あんまり悪口書かなくてヨカッタ。(関係ないか。)

    ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

 夜、花火を見て、帰ってきてから、
 (パレードは見に行かないんだけど、花火は見に行くのです。)
 インターネットで、日本の新聞をチェックしたら、
 新聞によって、事件の記事の内容が、少しずつ違ってるんだよね

 銃が、ライフルだったり、カービン銃だったり、
 取り押さえたのが、観客だったり、警察だったり、
 正確な情報が、まだ伝わっていないんだろうな、って思いました。
 僕もよく解らないけど。でも、犯人を取り押さえるのに、
 観客の協力があったのは確かなようです。夜のニュースで、
 内務大臣が、観客の勇気ある行動を讃えていましたから

 こっちって、ほんとに映画みたいなことが、ときどき起こるんですよ。
 刑務所から、ヘリコプターで脱走したりとか、
 現金輸送車を、バズーカ砲(ロケット弾?)で襲ったりとか、
 トンネル掘って、銀行の金庫を狙ったっていうのは、イタリアだったかな、
 フランスだったかな、
 まあ、そういうところです。
 また珍しい事件があったら、お知らせできると思いますが、
 あんまり変な事件は、起こってほしくないですね。

             2002年7月15日    Michio      

   追伸

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