巴里レター No.15

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       ☆ 巴里レター No.15 ☆

 
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   またちょっと長くなっちゃうような気がするんだけど。
   しかも、今回は内容が硬派(?)だぜ。
   (こう書くと、いつもはナンパみたいだ。) 


 ☆ サッカー フランス代表チーム その後

 ヨーロッパでは、2004年のヨーロッパ・カップに向けて、
 各国の代表チームが、それぞれ活動を開始しています。

 フランスチームの新監督は、ジャック・サンティ二。
 昨シーズン、リヨンのチームを国内リーグ優勝に導いた人です。
 でも、リヨンが優勝できたのは、監督の力じゃなくて、
 ソニー・アンダーソンていうブラジル人選手の力だと思うけど。
 ソニー・アンダーソンがプレーするチームは、いつも優勝候補です。

 新しいフランスチーム、古い選手が4人はずれて、
 若い選手が4人入りました。
 はずれたのは、ジョーカーエフとか、僕の嫌いなルブッフなどです。
 新人で、期待できそうなのは、黒人のゴヴーかな。

 キャプテンを決めるのに、だいぶ揉めたみたいです。
 いままでやってたマルセル・ドサイが、インタビューに応えて、
 「みんな、オレの言うこと聞いてくれないから、もうやりたくない。」
 って、言ってました。(そうだよなあ、アンタ黒人だしなあ。)

 監督とか関係者などで、2時間ぐらい話し合った結果、
 やっぱり、ドサイでいこう、ということになったそうです。
 そのかわり、ジダンとか、プチとか、チュラムといったベテランが
 キャプテンをサポートするとか。

    ∽     ∽     ∽

 8月21日に、チュニジア代表と親善試合やったんだけど、
 1対1の引き分けで、新聞にも、
 「あまりパッとしない。」みたいなこと書かれていました。
 
 フランスの1点というのは、ジダンのコーナーキックを、
 シルベストルが、きれいに頭であわせて決めたものです。
 前にも、ちょっと書いたけど、ワールド・カップのとき、
 どうしてシルベストル出さないのか、不思議だったんだけど、
 やっぱり、派閥とか、お気に入りとか、あるんでしょうねえ。
 ちなみに、シルベストルは、イギリスのマンチェスターで、
 プレーしています。

 ヨーロッパ・カップの予選て、9月7日にもう始まるんですよ。 
 ちょっと早過ぎないかい。この前、ワールド・カップ終ったばっかだぜ。
 ねえ。とか言いながら、サッカー好きは嬉しいんだよね。
 チャンピョンズ・リーグも、そのうち始まるだろうし、
 だからヨーロッパって、好きなのさ。

    ∽   ∽   ∽   ∽   ∽   ∽

 この前のワールド・カップのとき、ジダンのことを書こうと
 思ったんだけど、フランスがあんな負け方しちゃったから、
 書きそびれちゃったんだよね。
 ここに書いておきます。

 ジダンという人は、プレーしてるときは、
 わりと闘志をむき出しにしてやっているのに、
 インタビューに応えたりしてるのを見ると、とても穏やかな人ですね。
 
 そして、サインをあまり断らない、ということで有名です。
 子供たちが紙やペンを持って集まって来ても、
 イヤな顔ひとつせず、黙々とサインしています。

 あるとき、テレビのレポーターが、ジダンに質問したんですね。
 「どうしてサインを断らないんですか?」って。

 そしたら、ジダンは、
 「自分も子供のころ、サッカーの選手に憧れていました。
  だから、彼らの気持ちが、よくわかるのです。」

 いいセリフですねえ。
 僕も一度、そういうセリフを言ってみたかった。
 (じつは僕、高校のとき、サッカー部だったのです。)

    ∽     ∽     ∽

 でも、ジダンも6、7年前は、ぜんぜん上手くなかったんだよね。
 その頃、もうフランス代表に入っていたけど、
 どちらかというと、ドンクサイ感じの選手でした。
 味方のいないところへ、パス出したりして。
 僕はテレビに向かって、よくブツブツ言ってたもんね。
 「だめだよ。ジダンなんか出しちゃ。」 とかね。

 でもホント、うまくなりましたねえ。
 いまはもう、自信持ってやってるもんね。
 自分は、最高のプレーヤーの一人である、
 っていう自覚があるんでしょうね。

 それから、ジダンの雰囲気って、
 巨人で現役やってた頃の、王さんに似てると思うんだよね。
 若い人は、その頃の王さん、知らないかもしれないけど。
 (僕は、いまの王さん知らないけど)
 考えてみたら、二人の立場って、よく似てるんですね。
 親が旧植民地の出身で、宗主国だった国のスポーツ界で、
 トップまで昇りつめたという経歴ですね。
 きっと、あんまりエバレなかったんでしょうね。二人とも。

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   ◇ ルルド Lourdes 〔2〕 ◇

 この夏の旅は、3年ぶりの車を使った長旅でした。
 去年は、レイルパスで北欧だったし、
 一昨年は、事情があって旅できなかったから。

 ボルドーまでTGVで行って、駅でレンタカーを借りました。
 ルルドまでの行程を簡単に書いてみると、

 パリ ― ボルドー(1泊) ― アルカション ― ビアリッツ(1泊)
 ― パンプローナ(1泊) ― サンセバスチャン(1泊) ― バイヨンヌ
 ― ルルド

 ルルドに入ったのは、旅の5日め、7月25日の夜です。
 Lourdesの表示を見て、高速道路を降りたのが、
 午後7時半頃だったかな。
 夜といっても、こちらの夏は日が長いから、まだ明るいんですよ。
 日没が9時半頃じゃなかったかな。

 田舎道といっても、よく舗装されていて、雰囲気が明るいんだよね。
 スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラ(聖地)に行ったときと、
 なんとなく似てるなあって思いました。
 やっぱり共通点があるんでしょうね。
 どちらも国の隅のほうにあるけれど、世界中からたくさん人が来るから、
 町全体が潤っているなあって感じです。

 高速を降りてから、ルルドまで26kmあったんだけど、
 走っている車、少なかったですね。
 もっと観光バスとか、遠くから来てる車とか、たくさん走ってるかなって
 思ったんだけど、ゼンゼンそんなことなかったですね。
 平日の夜だったからかなあ。
 この調子だと、ルルドって、わりと静かなところかなって思いました。

 町に入る前にインフォメーションがあって、(もう閉まってたけど)
 その近くに、車がたくさん駐められる駐車場がありました。
 『ん? やっぱり普通の田舎とは違うな。』って思いましたね。
 
 でも町に入ったら、わりとこじんまりした町なんですよ。
 ホテルの看板がいくつか出てるなって、チェックしながら走っていたら、
 一方通行の道を逆に入っちゃったんだよね。
 すぐに気がついたんだけど。
 知らない土地に行くと、たまにやるんだけどさ。

 そしたら、向こうから走ってきた車のオジさんが、すれ違うときに、
 窓から、
 「ちがう、ちがう、こっちじゃない。あそこの角を右に曲がるんだ。」
 って、教えてくれました。
 「OK.メルシー」とか答えながら、
 『でも、なんで、オジさん、僕の行く場所知ってるの?』
 って思ったんだけど、言われた通りに、角を右に曲がって少し行ったら、
 もう雰囲気がガラッと違うんですね。
 せまい道の両側に、おみやげ屋さんがびっしり並んでいて、
 人がたくさん歩いているんですよ。

 『なるほど、マリア様が現れたという洞窟に続く道だったんだな。』
 って、納得しました。
 車が通れる道なんだけど、車道にも人がたくさん歩いているから、
 その人たちに道をあけてもらいながら、ノロノロ走りました。
 でも、ヨーロッパで、こんなにみやげ物の店が並んでるところって、
 他に見たことないぜ。
 パリのリボリー通りも、マッ青って感じです。

    ∽     ∽     ∽

 道がチョット広くなったかなって思ったら、
 公園の入口みたいなのがあって、みんなそこに入って行くんだけど、
 車では入れないから、どこか駐車できるところを探したんだよね。
 違法駐車してる車の列に、一台分空きがあったので、
 「夜だから、まあ、いいか。」と思って、そこに入れました。
 
 車のなかを片づけて、外に出たら、
 ジプシーのネエちゃんが、2人いるんだよね。
 『えー、あんたら、こんなとこにもいるわけー。』って、思ったんだけど。

 ネエちゃんたちが、
 「テレフォンカードを買わないか?」って言うから、
 「いらない。いらない。」って言ったら、わりと簡単に諦めてくれました。
 
 『でも、どうしてテレフォンカードなんだろう。』
 って、思いながら歩いて行くと、さっきの入口の近くに、
 公衆電話がたくさん並んでいて、みんな電話してるんだよね。
 きっと、「いま、ルルドに着いたのよ。」とかナントカ話してるんだろうな。
 ジプシーのネエちゃんたちは、もう使えないようなテレフォンカードを、
 知らない人に売りつけているんだろうな、なんて思いました。

 さっきの公園の入口みたいなのが、教会の敷地に横から入る
 入口だったのです。そこには、物乞いの人が立っていました。
 『ふ〜ん。やっぱり、人がたくさん集まるところには、
  ジプシーもいるし、物乞いの人もいるんだ。』って思っちゃいました。
 ここって、地理的には、すごい田舎なんだけど。

    ∽     ∽     ∽

 敷地に入って少し行くと、左手に大きな教会がありました。
 その教会を見て、
 『えっ、ディ…、ディ…、ディスコ…じゃなくて、
  ディ…、ディズニーランドに似てる。』って、
 バチ当たりなことを考えてしまいました。
 そう、あのノイシュバンシュタイン城をモデルにしたという、
 ディズニーランドのお城に、雰囲気が似てたんですね。
 人がすごく多くて、にぎやかなところもよく似てる。
 来てる人の種類は、ぜんぜん違うけど。

 教会が三段(!)になっていて、上の方の教会に、両側から曲線の
 スロープが付いているんだけど、そこに人が鈴なりになっていて、
 ボケーっと下を見下ろしていたりするんだよね。
 シスター風の服装をしたオバさんとか、おネエさんも、
 たくさん歩いていました。
 会派とか地域によって、シスターの服もいろいろあるんですねえ、
 なんて思ったりして。
 しかし、こんなに人が来てるとは、思わなかったもんね。
 夏とはいえ、木曜の夜ですよ。

 人の流れについて行くと、教会の外側の右奥のほうに、
 その有名な洞窟がありました。

 洞窟というより、洞(ほら)というんでしょうか。
 奥ゆきは、あまりないんですよ。岩が大きくえぐれてるって感じです。
 その大きな洞の右上、地上から約5mくらいのところに、
 もうひとつ小さめの洞窟があって、そこにマリア様の像が立っていました。
 いかにも、マリア様が現れるのに、ちょうどいいような高さと大きさです。
 
 洞の前にも、人がたくさん集まっています。
 マリア様の像の下に行くのは、列に並ばないといけません。
 50人〜60人くらい並んでいたかな。

 洞の近くに、ベンチが2列に置いてあります。
 その後ろにスペースがあって、ひざまづいている人や、祈っている人や、
 ボーっと立っている人や、車椅子で来てる人や、
 ローマ法王がするみたいに、地面にキスしてる人や、
 いろんな人たちがいます。

 そのスペースを囲むような感じで、ベンチがもう一列あります。
 そのベンチの後ろは、ちょっとした道のような感じで、
 その向こうが川です。
 
 ベンチには、ほとんど空いた席はありませんでした。
 みんな、奇跡のようなものを期待して、集まって来てるんでしょうね。
 でも、異様というような、そんな変な雰囲気じゃないんですよ。
 もっと穏やかな、もっと善良な雰囲気なんですね。

 気がついたんだけど、車椅子の人や、ハンディキャップを持った人達の
 表情が明るいんだよね。
 普段見かける、そういう人達って、あまり明るくないじゃないですか。
 とくに人がたくさん集まっているような場所だと、明るくないよねえ。
 でも、ここでは普通の人より、そういう人達のほうが嬉しそうなんだよね。

 このまえ書いた、奇跡が起こって歩けるようになったオジさん、
 Jean−Pierre BELY (ジャン−ピエール ベリ)
 っていう人なんだけど、パリに帰ってから、
 この人が書いた簡単な手記のようなものを読んだら、
 次のような記述がありました。

  列車がルルドの駅に着いたとき、心が喜びで満たされました。・・・
  早朝のミサのために、早起きをしたのですが、皆嬉しそうで、
  誰も不平を言う者はいませんでした。・・・ミサのとき、私たちは皆、
  幸福でした。・・・

 きっと、そうなんだろうと思います。

                      (つづく)

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 【 近ごろのフランス 】

 このまえ、ちょっと書いたけど、現金輸送車が、
 バズーカ砲を持った強盗団に襲われたっていう話です。
 8月16日昼ごろ、マルセイユの近くで起きた事件です。
 非常に大がかりな、また計画的な犯行だったようです。

 犯人の数は5人か6人、被害額は100万ユーロ。

 手口は、あまり人気の無い地域の橋の上に、
 現金輸送車がさしかかったとき、まずトラックがその進路を塞ぎ、 
 輸送車が止まったら、そのすぐ後ろに四駆の車をつけて、
 輸送車をブロックしたようです。

 犯人たちが持っていたバズーカ砲は、ひとつじゃなくて、
 いくつも持っていたみたいで、輸送車に乗っていた3人の警備員は、
 それを見て抵抗するのを諦めたようです。
 けが人はありませんでした。

 輸送車の後部のドアが爆発物によって壊され、
 積んでいた約100万ユーロの現金が奪われました。
 犯人たちは、手がかりを残さないように、
 トラックと四駆の車を燃やしてから、
 もう一台の車とオートバイに分乗して、逃走したようです。
 その間、約5分!

 この種の事件は、今年に入ってもう4回目だとか。

    ∽     ∽     ∽
 
 日本でも、現金輸送車の襲撃事件があったんだってね。
 コワイねえ。犯罪の世界でも、グローバル化が進んで、
 フランスで起こっていることは、日本でも起こりうるっていうことでしょうか。
 
 こっちでは、ときどき、南米から強盗団が上陸したらしいとか、
 そういう噂流れたりするもんね。
 日本だって、外国からそういう人達がやって来ても、
 不思議じゃないと思いますよ。
 日本にバズーカ砲を持ち込むのは、ちょっとムズカシイと思うけど。
 
 でも、凶悪な事件、増えるんじゃないでしょうか。
 いつまでも、平和な日本であってほしいけれど。

           2002年8月31日      Michio

 追伸

 今回は、珍しくメルマガの相互紹介があります。

   □    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    □
           
     元添乗員の無料メルマガ「セカンドクラスの添乗員」
 旅好な方に読んでほしい、驚いて…笑って…ちょっと考えるメルマガです
 (木) お客様との攻防戦・いい加減な手配との格闘・添乗員の嘘も方便
  (月) 国内外の旅行業関係の読者による、旅にまつわるリレーエッセイ
         http://www002.upp.so-net.ne.jp/mikuroom/

   □    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    □

 相互紹介っていっても、読者数がぜんぜん違うんだよね。
 「セカンドクラスの添乗員」て、読者が22000人(!)もいるんだって。
 「巴里レター」より、0がふたつも多いじゃん。
 ちょっと笑っちゃうよね。(自虐的な笑い、乾いた笑い、虚ろな笑い、
 ひきつった笑い、・・・ さあ、どんな笑いでしょう。)

 メルマガの読者で、「セカンドクラスの添乗員」知らない人いるのかなあ、
 って思ったんだけど、「巴里レター」紹介してくれるっていうから、  
 ついついその甘い誘いに乗ってしまいました。

 それから、もっとはやく紹介しようと思っていたんだけど、
 「巴里レター」が転載されているサイトがあります。
 パンとお菓子関係のサイトなんだけど、
 よかったら、そちらもチェックしてみてください。
                http://www2.tba.t-com.ne.jp/todopan3/

 
 巴里レター 配信の手続きは次のところでどうぞ

 めろんぱん    http://www.melonpan.net/mag.php?002474
 メルマガ天国   http://melten.com/m/9592.html    
 PUBZINE  http://www.pubzine.com/detail.asp?id=18529

 解除は、登録されたところでお願いします。
 一筆書いて送りたいという方は、次のアドレスへ
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