| 巴里レター No.24 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 巴里レター No.24 ☆ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 今年の春の話なんだけど、インターネットやってて、 すっごいビックリしたことがあるのです。 パソコンで日本の新聞を、ほぼ毎日チェックしてるんだけど、 文化欄のようなところで、本の検索ができるでしょう。 僕、知ってたけど、使ったことなかったんですよ。 だって、パリにいたら日本の本て、まず買わないもんね。 日本の本屋は二軒あるんだけど、すごい高いんですよ。 普通の本で日本の2倍くらい。雑誌とか週間誌は、もっと高い。 だから、ときどき立ち読みするくらいで、めったに買わないんですね。 だって、日本で2000円の本を、買おうかなという気になったとしても、 それが4000円だって言われたら、ちょっと考えちゃうよね。 (しかも2000円て書いてある。) 僕なんか、ちょっと考えるどころじゃないですね。 すごい考えて、考えぬいた末に、一大決心をして買うもんね。 日本の古本屋さんも一軒あったんだけど、 この秋に閉店してしまいました。 あとは、日本人会の図書室ですね。 そこにあるのは、帰国した人が置いていった本ばかりだから、 あまりたいしたモノないんですよ。 えーと、だから本の検索って、やったことがなかったのです。 でも、ふと、やってみようかなって気になったんですね。 で、どんな本を検索したかというと ・・・ じつは僕、むかし、自費出版みたいなかたちで、 本を作ったことがあるのです。ぜんぜん売れなかったけど。 だから、どうせ出ないだろうと思ったけど、 その本の名前を入れて検索にかけたんですね。 そしたら、「エーーッ!!」ですよ。 ちゃんと出たんですよ。本のタイトルとか、著者名とか、 出版社とか、値段とか、ページ数とか。 僕は、ホントにビックリしてしまいました。 検索結果を見て、 『そうか、作ったのは1996年の10月だったんだ。』とか思ったわけ。 出版社は、聞いたことのないような出版社で、 「あなたの原稿を本にします。」みたいな、 なんとなくアヤシゲな広告出していて、 僕はそれを見て、お願いしたんだけど。 契約では、出版社もある程度制作費を負担する、 ということだったんですね。 でも、売れないとわかっている本で、出版社が損する筈もないから、 僕はまあ、ほぼ自己負担だったのでしょうと思っているんですけどね。 それから、もう5、6年経つわけでしょ。 ぜんぜん売れないから、出版社の人が怒って、 チリ紙交換に出しちゃったんじゃないかなって思ってたんですよ。 ホントに。 まあ、チリ紙交換じゃなくても、紙のリサイクルってあるじゃないですか。 それで一度溶かして、他の本になったとか、紙コップになったとか、 まあ、そんなコトだろうなって思ってたんですよ。 だから、検索で自分の本が出てきて、『エーー!!』って思ったけど、 じつは、データベースに入っているだけだとか、 記録に残っているだけで、本当はもうクズ屋さんに出しちゃったとか、 注文しても、「在庫切れです。」とか、 そーゆー返事が返ってくるんじゃないかなって思ったんですね。 作ったときも、「国会図書館に一冊寄贈します。」とか 書いてあったけど、(そーゆー決まりがあるみたいなんだけど) 『国会図書館に入れたって、誰も読まねーぜ。』とか 思ったんですけどね。 でも、その夜は、なんだかとても幸福な気持ちで眠ることができました。 たとえば、船が沈んで、死んだと思っていた恋人が、 じつは日本で生きていたとか、そんな感じかな。(タイタニックかよ) ∽ ∽ ∽ どうして、いままで黙っていたかというと・・・ 詩集だからさぁ。 恥しいじゃん。 それに、もし在庫が無くなったら、 検索にかけても出てこないかもしれない・・・ それは、ちょっとサビシイなぁ、というセコイ考えからです。 契約では、5000冊売れる見込みがついたら、第二刷をつくりましょう、 みたいな話だったから、『そんなのゼッタイ無理じゃん。』 て最初から思ってたんだけど。 (まあ、1%くらいは可能性あるんじゃないかと、 ひそかに思っているんだけど) では、なぜ今頃こんな話をするかというと、 僕からの、クリスマスプレゼントかな。(というのもちょっとヘンですね。 タダじゃないし。でも900円くらいだけど。) 出版社の人が、チリ紙交換に出していなかったら、 たぶん、まだ200冊くらい残っていると思うんだけど。 ひょっとしたら、読んでみたいっていう人が3人位いるかもしれないな、 って思ったのでした。 本屋さんでも注文することができるはずです。 タイトルは、「詩人の翼」 近代文芸社 コードは、 ISBN: 4−7733−5549−2 アマゾン、Yahoo!、朝日、日経、のサイトで本の検索をすると 簡単な紹介が出てきます。 □ ∞ □ ∞ □ ∞ □ ∞ □ ∞ □ ∞ □ ∞ □ ◇ ルルド Lourdes 〔10〕 ◇ まあ、昼ごろ起きるというのは、 僕にとって、わりとフツーのパターンなんだけど。 今度は、ホテルをチェックアウトしたら、荷物を忘れないように、 すぐに車のトランクに積み込んだのでした。 それから、おみやげ屋さんに行って、もうひとつペンダント・ネックを 買うことにしました。 夢に現れたマリア様と同じ絵柄のものです。 (さすがに、マリア像を買おうとは思わなかったけど。) 予算の関係で、今度は銀にしておきましょう、 ということになったのでした。 やっぱり「イタリア語話します」っていうお店は避けて、 前日の「ドイツ語話します」っていうお店も、 二度目はちょっと恥しかったので、他のお店にしました。 とにかく、おみやげ屋さんはいくらでもあるっていうところだから。 腕をかるく八の字に開いたマリア様のペンダント・ネック、 ちゃんとあるんですよ。 裏を見ると、十字架とMを組み合わせた模様になっていました。 「これは何ですか。」って、お店の人に訊いたら、 「マリア様のMです。」って、教えてくれました。 「なるほど。」と答えたんだけど、 『他に、もうチョット何か意味があるんじゃないの?』 って思ったんだけど、『まあ、いいや。』と納得したのでした。 値段は2000円もしませんでした。 それから、おみやげ用に一番小さいのを幾つか買ったのでした。 ∽ ∽ ∽ 一番上の教会に入って左側の壁に、 マリア様が、いつ現れて、どんなことをおっしゃったか、 という記録が刻まれていました。 僕は、『ほうー。』とか思いながら、メモを取ったのだけれど、 後でおみやげ屋さんに行くと、「LOURDES]という本があって、 そこにもっと詳しいことが書いてありました。 (いつか紹介しますね。) この本は、観光都市によくある、 写真がたくさん載ってるガイドブックのようなものです。 いろんな国の言葉で、書かれています。 (例えば、「パリ」とか「ローマ」とか。) でも、ルルドには日本語のものが無かったので、 フランス語のものを買って来たのでした。 ∽ ∽ ∽ ルルドには、20人〜40人くらいのグループで来てる人たちも 多いですね。ちょっとした旗のようなものを持ったり、 教会の前で、みんなで記念撮影をしたりして。 そういうのを見てると、パリに来る日本人のグループが、 ノートルダムやエッフェル塔のところで、記念撮影をしているのと ぜんぜん変わらないですね。 なかには、男の人二人が、丸太みたいな大きなローソクを 担いで来るグループもありました。 あんなでかいローソク、売ってるわけないもんなぁ。 自分たちで作るのかな。 ローソク屋さんに特注するのかな。 不思議ですねえ。 ∽ ∽ ∽ 半地下みたいになっている大きな集会場のようなものがありました。 (Basilique souterraine Saint Pie X) 屋根の上は、芝生になっています。 大きさとしては、バチカンのものに次いで二番目という説明だったけど、 なかはコンクリートむき出しで、『なんだかなぁ〜』って感じです。 床もコンクリートで、それが中央に向かって 少し傾斜がついているんだよね。 置いてあった長椅子が斜めになっているところが、結構あったりして。 座る人も斜めになっちゃうもんね。座りにくいだろうなぁ。 それってやっぱり、フランス的設計ミスじゃないかな。 ∽ ∽ ∽ ベルナデットの記念館のようなものもありました。 (Souvenirs de Bernadette) どうせたいしたことないだろうと思って、前日は入らなかったんだけど、 時間があったので、入ってみました。 そこでまた、ビックリするようなことがあったのです。 そのお話は、また次回ということで。 (こういうのを、引っぱるっていうのかなぁ、スイマセンねえ。) (つづく) □ ∞ □ ∞ □ ∞ □ ∞ □ ∞ □ ∞ □ ∞ □ 【近ごろのパリ】 フランス全国的に、そうだと思うけど、 パン屋さんやお菓子屋さん、スーパーなどで、 クリスマスケーキが売られています。 (ひょっとしたら、全世界的な現象かもしれない。) でも、フランスのクリスマスケーキって、丸くないんですよ。 BUCHE de NOEL っていって、マキの形をしているんですね。 (そう、あの暖炉にくべるやつ。ちなみにサンタクロースは、 PAPA NOEL っていうんだけど。) 知らない人にとっては、やっぱりちょっと意外だよね。 クリスマスも、ケーキも、ヨーロッパから日本に入ったものだろうし。 ねえ。 だから形としてはロールケーキなんだけど、 もっと凝ってるし、もっとおいしい。 スーパーでも売ってるけど、有名な店のものはスゴイ美味しい。 たとえばダロワイヨとか。 高いけど。 とても同じケーキとは思えないですね。 じゃあ僕は、毎年そーゆー高いケーキを、 買って食べているのかというと、そんなコトはないのです。 ヒトリモンだし。 誰かが買って、会社に持って来たモノをひと切れ頂くという セコイ奴です。 『今年は、僕も一本持って行こうかな。』って思ったので、 仕事の帰りに、ギャラリー・ラファイエットのダロワイヨに ちょっと寄ってみました。見ただけでも、スゴイ美味しそうです。 ケーキ全体を被っているチョコレートが、 あのマットな感じの高級なものだったりして。 ・・・・・ でも、高過ぎるぜ! 6切れくらい取れそうなケーキが、スーパーでは、約2000円。 ダロワイヨのケーキは、同じ大きさで、なんと約6000円! 3倍じゃん! ・・・・・ でも、きっと5倍くらい美味しい。 しばらくショーケースの前で、 『どうしようかなぁ。』って迷っていたのですが、 やっぱり挫けてしまいました。 会社に持っていくには高過ぎるぜ。 ・・・ そんなに給料もらってないし。 スーパーのケーキでいいか、という結論に達したのでした。 2002年12月22日 Michio 追伸 モミの木って、やっぱり小さいときから、 クリスマスツリーの形をしているみたいですね。 福島出身の親切な方から、メールをいただきました。 巴里レター 配信の手続きは次のところでどうぞ めろんぱん http://www.melonpan.net/mag.php?002474 メルマガ天国 http://melten.com/m/9592.html PUBZINE http://www.pubzine.com/detail.asp?id=18529 解除は、登録されたところでお願いします。 一筆書いて送りたいという方は、次のアドレスへ michion2@mail.goo.ne.jp じゃあ またね
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